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[ - | 2010/04/24/ Saturday | - | - | ▲ Page Top ▲ ]
『シアター!』
小劇団「シアターフラッグ」は、300万円もの負債を抱え、
 解散の危機!しかし、プロの声優である羽田千歳の
加入により、劇団をなんとか続けたい主宰の春川巧。
兄の司に泣きつき、借金を引き受けてもらうかわりに
「2年で劇団の収益から300万円を返済出来ない場合は
劇団を潰すこと」という条件をつきつけられます。
団員の半数以上が抜け、経営状態はボロボロの小劇団は
果たして、存続することができるのか?

ぐいぐい読まされて一気読み。ラノベっぽい記述も控えめで
前回読んだ『キケン』よりも、一般受けするように思いました。
実は、演劇アレルギーである私には「鉄血宰相」こと司の
普通の社会人目線に大いに同意する部分がありました。
お芝居自体にはあまり触れず、「業界常識」がいかに非常識か、
とか、劇団を商業的に成功させようという試みに焦点をあてて
いたのが面白かった。
ただ、司の能力の高さに物語世界自体も甘えっぱなしです・・・。
この有り得なさも著者ならではのエンターテイメントととらえれば、
想定内ですが。

[ 日本の小説 | 2010/04/24/15:04 Saturday | comments(11) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『猫を抱いて象と泳ぐ』
主人公は異形の人、といえます。
生れた時から口がぴったりと閉じていて、産声をあげさせるために
医師は鋏で口を切り開き、そこに脛(すね)の皮膚を移植します。

生い立ちも影響して無口に育った少年の友は、デパートの屋上にいたという
「象のインディラ」と、狭い壁に挟まってしまったという少女「ミイラ」だけ。
しかし、学校で起きた事件がきっかけとなって、少年はチェスというものと、
その名人である「マスター」に出会い、数奇な人生に大きな転換期が訪れます。

心のよりどころとしていた者たちの最期がトラウマとなって、
「大きくなること」「成長すること」に恐怖と拒絶を覚える主人公は、
望みどおり成長期を迎えても身体は小さいまま。
かつて「詩人」と呼ばれた天才チェス・プレーヤーに憧れる彼は、
同じように美しい棋譜を綴るため「リトル・アリョーヒン」と呼ばれるように
なります。

著者独特の、美しく不思議な物語世界に、読み手も泳がされていく
感じがします。読む前は、物語の内容とミスマッチに思えるタイトルも、
美しい語感と、どこか映像的で幻想的な不思議なイメージが結びつき
これ以上ないくらい、ぴったりしていました。

エンターテイメントではなく、「物語」を楽しみたい人に、読んでもらいたい作品です。

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[ 日本の小説 | 2010/04/24/14:37 Saturday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『真綿荘の住人たち』
東京の大学に受かって北海道から上京した大和君が
住むことになった、 江古田にある下宿・真綿荘は、
不可思議な人間関係が交錯する場所でした。

大家の綿貫さんは小説家で、その「内縁の夫」晴雨さんは
画家で、滅多に部屋から出てきません。
「男嫌い」な椿さんとその「彼女」である高校生の八重子、
事情により家族と離れて暮す、大きな身体の鯨ちゃん、
そして、大いに思慮に欠ける大和君。
彼らがかわるがわる語り手となり、それぞれが心に負っている
傷が明かされ、切ない思いがとりかわされていきます。

登場する女性達の、過去に負った傷は今も彼女達を
苦しめていて、周囲の人々も巻き込んでしまう。
けれど真綿荘で過ごす時間の中で、少しずつ癒えていき、
希望の持てる展開でした。
ただの勘違い少年だった大和君も次第に成長していきます。

鯨ちゃんを想う荒野先輩の登場する「シスター」が一番
好きです。



[ 日本の小説 | 2010/04/09/17:52 Friday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『つむじ風食堂の夜』
 月舟町の十字路の角にぽつんとひとつある、安食堂。
あるじは「名無しの食堂」をきどっていたのだけれど、
客達の誰もが<つむじ風食堂>と呼んでいました。
その風変わりな食堂に集う人々の織りなす物語です。

「雨降り先生」こと、人口風雨の研究をしている「私」、
主役のこない舞台女優・奈々津さん、
不思議な帽子屋の桜田さん。
どこか懐かしくて、優しい雰囲気をたっぷり味わえる
作品でした。登場する食べ物のどれもが、珍しいもの
ではないのに、とても美味しそうです。
雨降り先生の手品師であった父とのエピソードが
じいんと胸を打ち、淡々と流れてきたストーリーに
突如訪れる鮮やかなラストには、はっとさせられます。
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[ 日本の小説 | 2010/03/26/17:45 Friday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『クドリャフカの順番』
折木奉太郎が主人公の ”古典部"シリーズ3作目です。
「クドリャフカ」は、宇宙へ行った犬の名前だそう。

ついに神谷高校の文化祭・「神谷祭」が始まります。
しかし、古典部で大問題が発生。手違いで文集「氷菓」を
印刷しすぎ、大量の在庫(200部)を抱えることになって
しまったのです。部員が対策に頭を悩ませているなか、
学園祭でにぎわう学内では奇妙な連続盗難事件が
発生。盗まれたものは碁石、タロットカード、水鉄砲―。
この事件を解決して古典部の知名度を上げれば、
文集の完売も夢ではない?!

シリーズで一番動きがあって、面白かったです。
語り手が、部員全員がかわるがわるというのも、
文化祭という「あっちこっちでイベント盛りだくさん」な場の
雰囲気を十分に伝えています。
お料理バトルの場面は手に汗握ってしまいました。
謎解きに関しては、いつも通り分かったような分からない
ような・・・。ただ、個性的な登場人物たちが魅力的で
「また会いたい」と思わせるのです。
謎の行動を繰り返す、奉太郎の姉についていつか
取り上げて欲しいものです。
[ YA | 2010/03/26/17:21 Friday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『キケン』
成南電気工科大学機械制御研究部略称「機研」。
99%が男子学生、という工科大学の1サークルながら、
常軌を逸した彼らの活動(?)から、キケン=危険、と
呼び恐れられていた。何しろ、創立以来の危険児
「ユナ・ボマー」上野と、そんな彼を唯一止めること
の出来る最強の「大魔神」大神が率いているのだから。
「思いっきり、真剣に、遊ぶ」という、ばかばかしくも
輝いていた学生時代を描いた青春小説です。

有川節、全開。
好きな人は好き、だめな人はだめだろうという文章と
設定なのですが、ちょっと慣れるとぐいぐいと、最後
まで引っ張って読ませるパワーがあります。
文化祭でラーメン屋台をやる下りは、語り手である
「お店の子」元山が活躍してて、面白かったです。
『図書館戦争』でも感じたことですが、後日譚は不要な
気がしました。間延びするし、キャラクターがとても
印象深い場合、読者にその後を想像させる余地を
残してくれていたほうが、嬉しいファンも多いのでは?


[ 日本の小説 | 2010/03/13/21:57 Saturday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』

元気いっぱいの女の子、かのこちゃんは小学校一年生。
家に飼っている老犬・玄三郎とアカトラ猫のマドレーヌは
犬と猫だけど、夫婦のようにとっても仲良しです。
実は、マドレーヌは猫の集会では「マドレーヌ夫人」と呼ばれ
「外国語」を話せる猫として尊敬されていました。
それというのも、玄三郎とは初めて会ったときからお互いの
言葉がなぜか通じるという不思議があり、二匹は実際に
夫婦として一緒にいることにしたのです。
ひとりと2匹が織りなす日常の発見や不思議が温かく
ほほえましく、そして切なく描かれています。

ちょっと不思議な、それでいて懐かしい日常のひとこま。
かのこちゃんのびっくり言動の面白さは、この年頃の
子どもならでは、なので、自分の妹弟たちの幼い日を
思い出し、くすくす笑ってしまいます。
マドレーヌ夫人と玄三郎の夫婦関係も、とても優しくて
随所にほろりと泣かされました。
宝物にしたいような、物語です。

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[ 日本の小説 | 2010/03/13/21:41 Saturday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『吉野北高校図書委員会 3 トモダチと恋ゴコロ』

かずや藤枝、図書委員のメンバーにまた会える!
第3弾が出るとは思わなかったので、嬉しかったです。
今回の語り手は、かずと大地、そして壬生っち。

高3の夏、進路に悩みながらも、川本かずらは
相変わらず図書室に向かう日々。1年前に告白して
きた藤枝は、かずらの気持ちを尊重して変わらず
「トモダチ」として側にいてくれていますが、かずらは
自分の藤枝への気持ちが変化していることに
戸惑いを感じていました。
一方で、かずらの親友・武市大地は友人の小嶋から
「かずらが気になる」と打ち明けられ、それまでは
全く意識しなかった「女の子」として、かずらを見る
ようになり・・・・。

「今さら!」な大地の気付きにびっくりですが、
これは、かずと藤枝の関係の発展のためにも必要な
出来事だったんだなぁと思いました。
私は当初から藤枝派なので、藤枝が男として人間と
して成長しているのがわかり、キュンとなりました。
かずの親友の壬生っちもかっこよくて、実在するなら
ぜひお友だちになりたい女子。

彼らの恋愛模様ももちろんですが、短い高校生活が
終わりを迎えようとしていて、これからの人生について
考え悩む、その時期の焦燥感や切なさや・・・色々が
思い出され、読むたび心が青春時代に戻ります。
瑞々しい作品です。

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[ YA | 2010/03/07/10:48 Sunday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『吉祥寺の朝比奈くん』
 『百瀬、こっちを向いて。』後、待望の新作です。
今回も短篇により、ちょっと切ない恋愛模様が展開されています。
著者の恋愛ものは、甘酸っぱい青春の恋心を描きつつも、
ミステリ要素があるというところが特徴的。
「どうなるの?」と思いながら読み進み、「そうだったの!」という
ちょっとしたどんでん返しが楽しみなのです。

冒頭の「交換日記はじめました!」から引き込まれした。
高校時代につきあっていた2人が始めた交換日記の内容が
そのまま綴られてしますが、やがて2人は別れてしまい、
なぜか無関係の人々がそのノートの余白に、それぞれの
言葉をしたためていき・・・。という内容。やはり、巧いです。

お腹が鳴ってしまうことを気にする女の子が、人一倍耳のよい
男子クラスメイトにつきまとわれる「うるさいおなか」もかわいい。

表題作の『吉祥寺の朝比奈くん』は、少し大人っぽい話です。
26歳の朝比奈くんがほのかに好意を抱く女性には、ダンナと、
3歳の娘がいました。彼らは3人で昼間の吉祥寺を散歩する
デートをしたり、メールのやり取りを続けますが・・・。
朝比奈くんがデートしたり生活する吉祥寺の街。
実際に知っているだけに、今後 それらの場所に行ったら
この話を思い出してしまいそう。献血ルームも行ってみたり?

どの話もちょっとおとぎ話っぽいのですが、しゅわっと爽やかに
味わえます。

[ 日本の小説 | 2010/03/07/10:13 Sunday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『天地明察』
冲方 丁
角川書店(角川グループパブリッシング)

 江戸幕府・四代将軍家綱の世、碁打ち衆の一員である
渋川春海(安井算哲)は、本業とすべき囲碁よりも、算術と
星に興味を持ち、才覚ある22歳の青年。
ある神社の算学奉納の絵馬を見つけた頃から、彼の人生は
大きく動き始めていきます。
暦の改定=改暦の儀を生涯の成業とした、実在する歴史上
の人物をいきいきと描いた一代記です。

久しぶりに読んだ時代物でしたが、春海やその周囲の人物が
魅力的で一気に引き込まれました。
ともすればややこしい算術の説明も、あまり気にならず、
かといっておざなりなわけではなく、とても面白く読めました。
生涯のライバル・関との関係性もドキドキしますし、水戸光圀を
はじめ、実在する歴史上人物の描き方が時代物っぽくなくて、
そこがまた読みやすい。とにかく生き生きしています。
壮年期の部分はちょっと間延びした感じがありますけれど、
かなりのボリュームであったのに、一気に読めてしまいました。
次回作が楽しみな作家がまた増えました。

[ 日本の小説 | 2010/02/15/22:52 Monday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
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