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[ - | 2010/04/24/ Saturday | - | - | ▲ Page Top ▲ ]
『三年身籠る』
外見は双子のように似ていながら、性格は全く違う
冬子と緑子の姉妹を中心に描かれた家族小説です。

冬子は妊娠中ですが、夫の徹がずっと前から浮気をしている
ことを知っていて、それでも黙っています。
「この子に毒だから」と少しの物音を立てることも許さず、
夫婦間はますますギクシャクするばかり。
一方、妹の緑子は医師の卵である「海くん」と目下大恋愛中。
まもなく生れてくるはずの冬子の子どもでしたが、
十ヶ月を過ぎても生れる気配がなく・・・

淡々とした文体ながらも、書かれている内容にときどき「えっ??」と
驚かされました。自由奔放な妹・緑子よりも、一見おとなしそうな
冬子の行動はコミカルと思う人もいるのかもしれませんが、私は
「恐い」と感じました。サスペンスかな、これ、と思ったくらい。

男は女を理解できないし、女は男を理解できない。でも共に暮らし、
新しい生を誕生させていく。
二転三転する徹の態度は、あまりに不安定で頼りなくはありますが、
命の重要な局面において、そうなってしまう男性は多いのかも。
実際、1歳半の子どもがお腹にいるなんてどんな状態なんだ??と
こわごわ想像して、想像できませんでした。
他に類を見ない小説だと思います。

余談ですが「海くん」をずっと「うみくん」だと思って読んでいたので、解説を
読んで「カイくん」だと知ってショックを受けました。


[ 日本の小説 | 2010/02/15/22:22 Monday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『左京区七夕通東入ル』
 京都を舞台としたキャンパス・ライフを描いた青春小説です。
文学部4回生の花は、お洒落が大好き。地元東京での就職も決まり、
ゼミの友だちと遊んだり、古着屋のアルバイトをしています。
七夕の日に合コンで出会った数学科の龍彦(たっくん)と出会い、
惹かれていくのですが、たっくんは数学にとりつかれている
ちょっと変わった青年で・・・。

よくある女の子のかわいい恋愛ものかと思って期待せずに
読んだのですが、意外にも良かったです。
好奇心旺盛で、お洒落で友だちも多い花が京都で 恋に
悩んだり、自分の将来を考えたりする姿がのびやかで
とても爽やか。たっくんの寮の仲間であるアンドウくん、ヤマネくん
と行う四季折々の集い(たこパ、花火、学祭出店など)も楽しく、
それぞれが抱えるコンプレックスにも目を向けています。
悩んでいてもどこか前向きな花の魅力、他の登場人物たちも
いきいきとしていて読みやすい一冊です。

[ 日本の小説 | 2010/01/26/11:15 Tuesday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『推理小説』
新宿の公園で殺された、お互いにつながりのない会社員と女子高校生。
残された手がかりは、「アンフェアなのは、誰か」と書かれた本の栞のみ。
さらに、ある出版社の文学賞受賞パーティーで編集者が殺されて程なく、
出版社に事件の詳細と殺人予告が記された原稿が届きます。そして
「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」という要求が・・・。
バツイチ、子持ち、大酒飲みだが検挙率ナンバーワンの美人刑事・
雪平刑事が、事件解決に乗り出すサスペンスです。

著者はもともと脚本家なので、映像的に想像しやすい文章だと感じました。
犯人は割と最初の方から分かってしまい、のめりこんで読むほどでは
なかったので、ジャンル的には推理小説やミステリーではないと思います。
ドラマ『アンフェア』の原作ということですが、ドラマは少し内容が違うようです。


[ 日本の小説 | 2010/01/24/10:49 Sunday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『チームひとり』

東小に転校してきた広海と大洋。ふたごのふたりは、いつも一緒で、
卓球でもペアを組んでいましたが、転校を機に兄の大洋はサッカー部
に入部してしまいます。たったひとりで、卓球部に入った広海は、
兄と違うタイプのキャプテン・純に出会い、影響されていく。

東小卓球部を舞台とした『チームふたり』『チームあした』の続編です。
かつての主人公・大地や純ともかかわりあいながら、ふたごの兄に
いつも頼っていた広海が、初めて「ひとり」になり、周囲との関係や
卓球を通じて成長していくさまに好感が持てます。
とても優秀な大地、優しくて努力家の純とも違う、お調子者で器用
だけどハートがちょっと弱い・・・そんな広海が身近に感じられます。
好きなシリーズなので続編が出て嬉しかったです。


[ 児童文学 | 2010/01/22/17:52 Friday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『SOSの猿』
伊坂 幸太郎
中央公論新社

イタリアでエクソシスト(悪魔祓い)の手法を学んだ遠藤二郎は、
常に誰かの発する「SOS」に心を痛め、なすすべもない自分に
苛立ちを感じていました。
システム会社の品質管理部門にいて、ものごとの因果関係を
とことん調べる男・五十嵐真は、300億円の損失を出す株の
誤発注事件を調査することになります。
一見、無関係な2人のストーリーが「孫悟空」という物語によって
つながれていきます。

「本当の悪」「暴力はなぜあるのか」「物語の力」をキーワードに
語られる、不可思議な世界。初期の作品のようなヤラレタ!と
いった爽快なエンタテイメント性は、この作品にはありません。
謎解き要素も薄い、かといってファンタジーと言うにも抵抗が
あるし・・・。たびたび登場する孫悟空がどんな意味合いを持つ
のかも、今の段階ではまだ理解できていません。今までの
作品で一番難しいと感じました。一番最初にこの本を読んだ人は、
伊坂作品を敬遠してしまうかもしれません。
著者は「物語によって人は救われる」という思いがあり、それが
伝わればいいと思っているのかもしれない、と感じました。

[ 日本の小説 | 2010/01/22/17:30 Friday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『愚者のエンドロール』
 折木奉太郎、千反田えるを中心とする"古典部"シリーズ、第2弾です。

あるクラスが文化祭に出展する、自主制作映画の「試写会」に招かれた
古典部の面々。しかしその映画は、廃屋の鍵のかかった密室で少年が
腕を切り落とされ、死んでいるところで終わっていました。脚本担当の
生徒の突然の病気により、未完成のままだったのです。
誰が彼を殺したのか、その方法は?映画を文化祭までに完成させる
ため、脚本家が意図した結末を推理して欲しいと依頼された奉太郎たちは
制作に関わっていた生徒にインタビューを開始します。

奉太郎が、題材も作り話とはいえ、「密室殺人」のトリックと犯人探しに
挑戦します。ここで難しいのは「脚本家の意図」と「ミステリーの結末としての
ありかた」が必ずしも一致しないかもしれない・・・ということ。
こみいった作りが、一筋縄じゃなくて面白かったです。
元ネタのミステリも読んでみようと思います。


[ YA | 2010/01/22/16:55 Friday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『追想五断章』
 時は平成4年。父が亡くなり、大学を休学中の菅生芳光は、
伯父の営む古書店に居候をしながら復学を諦めきれずに
いました。
ある日店にやってきた女性客・北里可南子が探していた
雑誌を芳光が見つけたのをきっかけに、報酬目当てで
本探しの依頼を受けることになります。
それは可南子の亡くなった父が書いた、5つの小説を
探し出すと言う依頼。芳光は調査を進めるうちに、22年前に
あった「アントワープの銃声」と呼ばれる事件の存在を
知り・・・

ライトノベル出身の著者が初めて少年少女が主人公ではない
長編ミステリを書いた、ということが売り文句となっていました。
もともとこれまでも、甘さのない落ち着いたタッチで書いていた
著者でしたが、この作品はさらに「渋い」。
ミステリよりサスペンス色がちょっと増している感じです。
作中の5つの小説が ちょっと読むのが辛くなるような
(死刑とか、生贄とか・・・)感じなのですが、なぜそのような
小説なのかが、後半明かされていきます。
松本の七夕祭りも効果的に使われていました。
実際松本を訪れたことがあるので、すごくよく分かりました。
読後に気持ちがスカッとしたりする話ではありませんが、
じっくり読ませ、読後も色々と思ってしまう、そんな余韻を
残す作品です。
[ 日本の小説 | 2010/01/10/22:54 Sunday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『船に乗れ! 3 合奏協奏曲』
 3年になったサトルたちは、学校側の変化に気付きます。
入ってきた新入生が、女子だけだったこと。
恒例のオーケストラに副科の生徒が含まれず、本科の
生徒だけで編成されるということ。本気で音楽に取り組む
環境の中で、自らの才能に見切りをつけたサトルはチェロを
辞めることを決意し・・・

三流音楽大学の付属高校に通う高校生達の青春を描いた
三部作の最終章です。二章で劇的にシリアスにな展開を
みせたサトルのその後がどうなるのか、過去を振り返る
モノローグの調子からいってハッピーエンドはありえないの
かなと予想していましたが、全てに納得のいく、三章となって
いました。本を読んで久しぶりに涙がこぼれました。
オルガン奏者であるサトルの祖父の存在、伊藤慧の思い、
南枝里子の決意、金窪先生の言葉。
人生というのは辛いことの方が多いのかもしれない。
それでも、とてつもなく美しい瞬間というのは、誰にでも
ある。そう思える作品でした。背景には重厚な音楽の調べが
ずっと流れているのを感じられました。変な小細工もない、
ごまかしのないものがここにはあります。

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[ 日本の小説 | 2010/01/05/10:57 Tuesday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『おさがしの本は』
N市立図書館のレファレンス担当である和久山隆彦は、
希望通りの司書と言う職業についていながら、「役人」で
ある自分の現実、知の宝庫であるはずの図書館が軽視
されていることへの憂鬱を日々感じていました。
しかも、新しく着任した副館長が、図書館廃止論を引っさげ
本庁から乗り込んできたことから、図書館を取り巻く状況が
ますます暗くなっていって・・・

図書館を舞台にした小説は近年結構あるものの、ここまで
内情に踏み込んだものは初めてではないでしょうか。
自分自身がレファレンス担当でもあり、大変興味深く
読みました。女子学生のレポート作成の手助け、昔読んだ
絵本の実物探しなど、図書館で働いていれば頻繁にある
依頼です。自らの対応を振り返りつつ、小説とは思わないで
読んでいました。特に図書館で働くことを誇りに思いつつ、
他者に対して存在意義を高らかに宣言できない・・・という
ジレンマ。すごく共感できます。

図書館を取り巻く状況が分かりやすく、しかしいい加減にでは
なく描かれており、一般の人にこそ読んでもらいたいです。
ここに書かれているのは作り事ではなく、すぐ身近にある
現実なのです。



[ 日本の小説 | 2009/12/27/12:01 Sunday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
『医学のたまご』
 父親は世界的なゲーム理論学者だけど、自分はごく普通の
中学2年生である”僕”曾根崎薫。
学力テストで日本一の成績を取ってしまったことから、
スーパー中学生として、東城大学の医学部に医学生として
研究に参加することになってしまいます。
しかも偶然にも、世紀の大発見をしてしまったようで・・・

現役の病理医でありながら、医療サスペンスのベストセラーを
書く著者が、中高生向けに書いた、医学ミステリです。
横書きなことも特徴的。
中学生としてはノホホンとしてややお調子者の部類に入る薫が、
大人の汚い世界でいいように踊らされているのを読者は
「危なっかしい」と思いながらも見守ってしまう。
もともと、著者の作品はご都合主義かな?と思えるものが多い
と思っていたので、中高生向けに書いたものの方が、しっくり
くる気がしました。
『バチスタ』シリーズに出てくる医師や看護士が登場するのは、
ファンならば嬉しいかも。


[ YA | 2009/12/20/21:40 Sunday | comments(0) | - | ▲ Page Top ▲ ]
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